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桃子さん。回顧録


「そでふりあうも」で
私が演じたのは桃子さん。


若い男の子と不倫する役でした。



今回の作品の構成が
短いシーンをどんどんつなげて

約10年を1時間45分で見せるものだったので
舞台に登場するたびに
状況も心境も変わっていく必要がありました。


不倫相手となる進と出会うシーンから始まり
(もともと面識のある立場だったので正確には出会いではないですが)

2人で飲んだ帰り道のシーン

次にはもうラブラブなシーンがあって


その次には
別れ


5年たって再会する。



桃子さんは
すごくドラマを背負っていたので
それがちゃんと進んでさえいれば良かったんだけど

別れと再会のシーンは
いつも気持ちをいっぱい使いました。



別れのシーンは
毎回、辛くて

登場する前に
進役の加藤良輔くんの手を触らせてもらって
呼吸を浅めにして

感情のレベルを上げてから登場して




話したい事や思っている事がたくさんあるはずなのに

それを話すことなく去っていくので


そでにハケても
気持ちがモヤモヤして
泣いてしまいそうな日もあったし


それを、毎日繰り返していたので
途中で心が疲れてしまって
帰りの電車で泣きました。



泣きたい時は泣いた方がいいんだな
って改めて思いました。

なので
このシーンが終わった後は
気持ちが落ち着くまで1人で倒れこんだりしてました。




私は不器用なので
役の気持ちと自分の気持ちの境目が
分からなくなってしまう時がよくあって


桃子さんの辛い気持ちが
本当に辛かった。



再会のシーンも
楽屋で進のスーツ姿見ないようにしてスタンバイして


進に「あの時さ…」って言われる時は
不安とか期待とか懺悔とか
色んな気持ちがわぁ~って駆け巡って



最後に進に「頑張ってね」
って言って別れるんだけど

セリフは「頑張ってね」だけど
気持ちは「さよなら」「元気でね」
って思って言っていたので


意味は違えど
劇中で同じ人に2度もさよなら言うのは
切なかったな。



しかし
進と付き合ってるのに
旦那さんと子供を作ったりして
桃子は!何なんだよ!!


って思って


裏設定で
姑から子供を作れと言われてる
って事にしておきました。



不妊治療ってのも考えたんだけど


とにかく
進とも旦那さんとも
セックスをしているって言うのが
どうにも納得いかなくて


旦那さんとは
子作りのためだけの行為にしようと。


だから
不妊治療を考えたんだけど

そこまでするなら
桃子にとっては待望の妊娠になるわけだし

そしたら
あの別れのシーンにはならないなって思って。



姑に子供をせがまれる
男の子を産んで跡取りにとか

そんな
他人の強制的な意思があったら


そこから
逃れたくて不倫する気持ちになるかもしれないなって


なので
桃子さんの旦那さんの職業は歯科医になりました。

跡取りとか、代々この仕事
みたいなのがまず医者を思い浮かべたんだけど


お医者さんって
夜勤とかありそうだし
そしたら、いつでも進に会えそうだし

お医者さんって出張あるんだっけ?
ってなって



それじゃ
歯医者さんにしようって
夜勤もないだろうし
学会とか?何か出張みたいなのありそうだし。


そういう人が周りにいないから詳しくないんだけど。



須貝さんが
「歯医者はやたら金持ち」って言ってたので
良きチョイスだったかも。




加藤良輔くんが
私にとって理想的な進をやってくれました。

かわいくて、カッコよくて、まっすぐで。

りょーちん。どうもありがとう!!!






んで。
進とのことはいつもドラマや感情が
いっぱいあったので
気持ちで乗り切っていたのですが


冬美とのシーンが1シーン
ありました。



印象に残ったって言って下さった方がたくさんいて
嬉しかったです。




彼女とのシーンは
桃子も冬美も
思わぬところに着地していく
そんな会話だったので

緊張感や違和感を出せたらと思ってました。


恋愛体質な不倫妻VS恋愛干物女

みたいな構図ですかね。



そして
姉である夏美が亡くなったという情報が
ちゃんと出てくるのは
実はこのシーンからなのでした。
そういう、情報もちゃんと伝えなきゃだし


1時間45分の上演時間のちょうど真ん中あたりに配されているシーンでもあり


テンポや勢いでお客様にお渡ししてた前半から
お客さんの方から受け取りにきてくれる後半に繋げたいな
って思いながら。



そして
冬美にこのシーンで
夏美の死や、夏美の恋愛や、冬美の恋愛や、
色んな事に影響を与えたかったし

私も
進との関係や、進への気持ちを
表現したいなと。


あと、
変な間が生まれるといいなって思ってました。

まだ何か言うのかな
何で冬美見てんのかな

って思わせたいって演出だったので

その違和感を意識してました。





あと、
このシーン。2回以上見ても気がつかないと思いますが…

実は
私の立ち位置が決まってませんでした。


稽古はじまった時から
須貝さんに立ち位置決めないでやってみようって言われて

ずっとそれでやってきて

稽古最終日に
「あそこ決まってないですけど」
「決めたい?」
「いや…。決めなくてもいいですけど」

みたいな感じで



結果
決めなくて良かったって思えたのは
楽日でした。
ラストの2ステでようやく

決めないって大変だと思ってたけど
自由って素晴らしい!
って思えました。



それまでは
どう動けば効果的なのか考えたり
ある程度、動きを決めてからやったりしましたが

公演の後半からは
本当に何にも決めないで動いていたし

それが大丈夫になってた。



須貝さんも
すごく信用してくれて

「大丈夫だから、何も考えずやってごらんよ」と。


新しい挑戦ができました。
感謝。

冬美をやってくれた岩井七世にも!
本当に大変な役だったけど
いつも笑顔で盛り上げ続けてくれてありがとう!!






あと
舞台の大部分が
いわゆる「やおや」になってて
地面が緩やかに斜めになっていて

その不安定な感じが
お芝居にとても良い影響をくれました。

足元が安定しない事を
気持ちの不安定に繋げてました。

素敵な舞台セットでした!!!

スタッフの皆さん
本当にありがとうございました!!!







何かいろいろ書いたら
すごく長くなってしまった…!!!


脚本の上野さん。
素敵なドラマと素敵な役をありがとうございました。

声をかけてくださったプロデューサーの登米さん。
お世話になりました。


いつもケアしてくれた
演出助手の皆さん。とくに!彩ちゃん!!ありがとう!!


対面の客席の指定を快く対応してくださった
制作スタッフの皆さん!ゆうきさん!!
ありがとうございました!!


舞台監督のちなつさんを始め
スタッフの皆様。
私たちが安全でベストを尽くせる環境を
いつもありがとうございました!!


他にも
いろいろなところで
いろいろな方々が携わってくださってました。
皆様、本当にありがとうございました。



そして。
いっぱいワガママしたし
メンタルの面倒まで見てくれた
演出。須貝さん。

ごめんね。ありがとうね。


そして!!
一緒に駆け抜けてくれたみんな!!!
大好きなみんな!!!

みんなから学ぶ事もたくさんあったし
元気もらったし
愛をもらいました。

みんな本当にお疲れ様!
ありがとう~!!!




最後に
ご来場いただきました皆様。
本当にありがとうございました。


今日からまた
次の現場の稽古が始まります。


また
新しくチャレンジできそうな現場です。



TABACCHI PRESENTS 8
『バルバトス』~嘘、 連鎖、叫び~
2017年8月16日(水)~ 8月20(日)
【場所】下北沢・B1
演出 戸田武臣


チケット発売中




長々と失礼しました!!!
次は8月!!!
待ってます!!!!





















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プロフィール

川島佳帆里(かわしまかおり)

Author:川島佳帆里(かわしまかおり)
11月13日生まれ
舞台を中心としたフリーの女優
アーティスト名"Cakao"でLIVE出演中
レギュラーイベント毎月第1金曜日「昭和歌謡Night」
第2火曜日「愛と涙のロック笑」@渋谷GABIGABI

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